「立つ鳥跡を濁さず」
退職しました。
新卒で入った会社を、1年も経たずに辞めた。
平日に時間を気にせずに起きることができる優越感と、
これからの生活費を気にする不安感とで、
なんだか複雑な心境である。
ともあれ、本ブログで幾度と無く
「辞めたい」「辞めたい」
と言っていた企業を辞めたことに後悔はないし、
退職したことにスッとしていることは確かだ。
退職するときの自分の心境の変化は、こんな感じだった。
ただ、ぼくの周りの人々の心の動きは
そう穏やかなものではなかったようで、
「なぜ」
「どうして」
「いま」
「なにを」
「どう、これからのことを考えて」
”辞めるのか?”
という感想を聞くこととなった。
このような感想を聞いて、なんとなく頭に思い浮かんだのは、
ヨルムンガンドという漫画での、アメリカから、「日本唯一のスパイマスター」と
呼ばれているキャラのこういう一言だった。
『「立つ鳥跡を濁さず」~(中略)~ない話だよな。飛んでいった鳥は、周りにいた者の心に、混乱を残す』
あぁ、確かにそうなのだな、と思った。
組織は水たまりなのだ、と。
鳥が水面を立つとき、空に飛び立つ際の動きで、水面に波紋を残す。
波紋は水面をゆっくりと広がり、
案外、収まるのには時間がかかるものだ。
さて、退職にあたり、新職場も決定した。
年明けから、そちらで働き始めることとなるのだが、
とっても楽しみだ。